表情筋のマッサージを始める時は、凝り固まった筋肉をほぐす効果的なマッサージ方法を知っておく必要があります。
特に、いつまでも若々しさを保ちたいと考えている方は、正しい表情筋マッサージを知らないと、効果がないどころか逆効果になってしまいます。
そこで、この記事では、
・表情筋が衰えるのはどうして?
・表情筋のマッサージ方法と注意点があれば知りたい
という方に、
そもそも「表情筋」とは?
表情筋の特徴
表情筋のマッサージを始める前に知っておきたい主な表情筋は5つあります。
①前頭筋
おでこを支え、眉を上下させるために使われる、髪の生え際から眉の上部分に伸びている筋肉です。
前頭筋が弱ると、額や眉間にシワが入ってしまいます。
②眼輪筋
目の周りにある筋肉で、まばたきをしたり目を開閉したりするために使われます。
目の下にクマができやすい、または目元がたるんできているなら、眼輪筋が衰えている可能性が高いです。
③頬筋
口の横から顎に向けて伸びている筋肉で、頬を凹ませたり膨らませたりする役割があります。
頬筋の衰えがフェイスラインの崩れを招きます。
④口輪筋
口を開ける時、閉じる時、唇を尖らせる時に使う、唇の周りを囲んでいる筋肉です。
眼輪筋や頬筋など、他の表情筋ともつながっているため、顔の表情を作るために欠かせません。
口輪筋が弱ると口元のたるみが気になるようになり、表情そのものも乏しい印象になります。
⑤頤筋
下安護から下唇の部分にある筋肉で、下唇を出す動きをサポートします。
頤筋が弱るとフェイスラインがたるみ二重顎になってしまいます。
5つの主な表情筋と特徴を把握し、鍛えたい筋肉を意識しながらアプローチすれば、表情筋のマッサージ効果を高められるでしょう。
表情筋をアプローチするメリット
表情筋に働きかけてマッサージを行うメリットは主に4つあります。
①豊かな表情が手に入る
効果的なマッサージを行うと、表情筋の緊張がほぐれて表情が生き生きします。
血行も促進されるので、笑顔が美しくなっていくでしょう。
特に、口輪筋が鍛えられると口角が自然と上がるようになり、口元の印象が明るくなります。
表情筋を鍛えると、顔の表情にメリハリが生まれて表情豊かで自然な笑顔になる点が大きなメリットです。
②ほうれい線・シワ・たるみを防ぐ
年齢を重ねると、ほうれい線・シワ・たるみが多くの女性を悩ませるようになります。
表情筋にアプローチをして顔全体をリフトアップすると、自然とほうれい線・シワ・たるみが消えていきます。
目元のたるみなら眼輪筋、額のシワなら前頭筋と、気になる部分に関係する表情筋を鍛えれば悩みの改善が可能です。
③小顔になる
表情筋のトレーニングで顔の筋肉がほぐれると、顔周りの血行やリンパの流れが改善されます。
余分な水分や老廃物がすっきりと流れるため、顔のむくみがとれて小顔になれるでしょう。
また、表情筋が鍛えられると顔の皮下脂肪が燃焼されるようになり、フェイスラインが引き締まるので、さらに小顔になっていきます。
④メンタルも鍛えられる
表情が明るい人は、うつやコミュニケーション障害など、メンタル系のトラブルになりにくいと言われています。
表情筋を鍛えて豊かな表情と小顔が手に入ると、メンタルにも良い影響を与えると考えられるでしょう。
表情筋はなぜ衰えてしまうのか?
加齢
年齢を重ねると筋肉も老化して減少し、弱っていきます。
表情筋も筋肉なので、加齢による衰えからは逃れられません。
人と会話する機会が少ない
人と会話する際は会話をしながら様々な表情を作るので、表情筋は自然と鍛えられます。
反対に、人と会話をする機会が少ないと無表情の状態が続き、表情筋は鍛えられません。
会話をしない、無表情でいる時間が長いと表情筋は衰えていきます。
スマホ
表情筋が衰える3つめの原因はスマホです。
スマホを見ている時間は無表情な場合が多く、顎周辺の筋肉なども含めて表情筋はほとんど使われません。
長い時間スマホを見ていると、表情筋はどんどん衰えていきます。
コリ固まった表情筋をほぐすマッサージ
頭皮から額をほぐすマッサージ
前頭筋をほぐすマッサージで、まずは疲れが溜まりやすい頭皮と額をマッサージしていきましょう。
①頭の横、鉢巻きを巻く部分のハチを締める
両手の手のひらで、頭のハチ部分に圧をかけます。
②頭頂部を押す
両手を頭のてっぺんにずらし、同様に圧をかけます。
③眉間をほぐす
小指の付け根部分で円を描きながら、眉間を押し上げます。
④こめかみをほぐす
小指の付け根部分をこめかみに当て、真上に押し上げます。
それぞれ、3~5秒程度じっくりと圧をかけて、3セット行ってください。
フェイスラインをほぐすマッサージ
頬筋・口輪筋・頤筋をほぐしてフェイスラインをすっきりさせましょう。
①頬骨の下を押す
手のひらを頬骨の下に当て、垂直に押してから真上に押します。
水分代謝のツボを刺激して、頬のラインをすっきりさせましょう。
②エラ部分をほぐす
頬の外側に手のひらを当てて、垂直に押してから真上に押しエラ部分をほぐします。
③口角からフェイスラインをマッサージ
口角とフェイスラインも同様に、手のひらを当てて垂直に押してから真上に押してほぐしてください。
テーブルなどに肘をついてマッサージをすると、自分の体重が使えて効果的です。
目の周りをほぐすマッサージ
眼輪筋にアプローチして、目の周りの血行を良くしてむくみやクマ、シワを予防しましょう。
①目頭の下と鼻の付け根を押す
指で目の下と鼻の付け根を押して、10回ほど回転させます。
②目頭を押す
目頭を押して10回回転させ、続けて目頭の少し上にあるくぼみ部分も同様にマッサージしましょう。
③小鼻の脇を押す
黒目の下、小鼻の脇で交わるスポットを押します。
④小鼻から外側に圧をかける
小鼻の脇のスポットを押しながら外方向に圧を30回ほどかけてください。
老廃物が溜まりやすい部分をほぐせるため、血流が良くなります。
ただし、目の周りの皮膚は薄いので、擦らずに圧をかけるように注意しましょう。
表情筋にはツボ押しも効果的!
ツボ押しのやり方
表情筋をほぐし鍛えたいなら、ツボ押しも効果的です。
①口角の外側にある地層のツボを指で押す
②人差し指を口角の下に当てて、耳の方向に持ち上げる
③ほうれい線を薬指と人差し指で持ち揺らす
④親指と人差し指でL字を作り、小鼻の横から耳の方向にマッサージする
マッサージと合わせてツボ押しにもチャレンジしてみましょう。
注意すべきポイント
ツボ押しを始める前に、爪は短く切り手や指は洗って清潔にしましょう。
肌に負担がかからないように、ツボ押しマッサージをする際にはオイルやクリームなどを使用してください。
顔の皮膚は薄くデリケートなので、ツボを強く押しすぎてはいけません。
ツボを押す際は、じんわりと3~5秒かけて刺激しましょう。
まとめ
いつまでも若々しい顔をキープしたいなら、表情筋のマッサージが有効です。
マッサージの効果を高めるために、表情筋について正しい知識を持ち、表情筋をほぐし鍛える方法をぜひ身に付けてください。